安全なドッグフードの選び方

ドッグフードの選び方
ドッグフードの選び方

世の中には数多くのドッグフードがあります。実際に選ぶとなると何を買えばいいのか迷った経験があリませんか?原材料?製造方法?愛犬にあうのはどれ?ドッグフードの選び方って?という状態に…。

私もペット栄養管理士として働きながら、多くの飼い主さんに話を聞いています。何を基準に買えばいいのかをわからず、とりあえず有名なフードを買っている・・・そんな飼い主の方も多いと思います。

実は 日本はペット後進国で、ドッグフードの品質が遅れています。ヨーロッパの50年程遅れた水準と言われています。そのため飼い主の方までしっかりとした情報が伝わっていないのが現状なのです。

しかし、ポイントを抑えれば安全なドッグフードを簡単に選ぶことができます。ここでは選び方とおすすめできるドッグフードをご紹介します。

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安全なドッグフードの選び方3箇条

よくドッグフードを選ぶ方法としてサイズ、犬種、年齢で選んでいく事があるかと思います。その前に抑えなければならない3つのポイントがあります。

  • 安全性の高い原材料を使っているか
  • ドッグフード栄養学に基づいたレシピ
  • 原材料の栄養価をそこなわない製法

この三点を満たしたフードを探し出すことが大切です。実際に一個ずつ比較してみていくのは大変な労力です。さらにアレルギーや消化吸収の良いフードを選ぶ必要があります。究極を言えばオーガニック原料だけで毎回手作りするものが最も安全性が高いですが、手間やオーガニックや有機野菜を飼い続けるのは家計的にも負担になります。ここからは実際に選び方をご紹介していきます。

安全性の高い原材料を使ったドッグフードか確認する

次に原材料の安全性について調べます。安全性には主に三段階あります。ここからは消費者の方にはあまり知られていない部分になります。そもそも「人が食べる肉や野菜」「飼料用(動物用)の肉や野菜」は明確に区別されています。これは法律的に違いが明文化されています。

ドッグフードを選ぶときには原材料の品質を見比べることが大切です。ドッグフードに使われる原材料の品質にはグレードが存在します。安全性や基準から主に3つに分類されます。

  • 飼料用原材料
  • ヒューマングレード原材料
  • オーガニック原材料

1つ目は飼料用原料で人が食べることは禁止されています。 飼料用の原材料は畜産動物用のご飯となります。家畜をいかに効率よく成長させるかを考えられているので成長促進剤や化学的な添加物が多く入ったものです。そのためメリットとしては安い事です。

しかし家畜用飼料を食べて育ったの動物は「人が食べられないレベルの原材料、添加物、保存料が入っているお肉」になります。副産物(鳥の羽、頭、内蔵)が入っていたり、鳥の成長促進剤を極限まで使って育てているとか、絶対腐らないレベルで人工保存料を使いまくっているとか…悪質な肉類となっておりできれば避けるべき原料です。

2つ目はヒューマングレード(食品品質)です。人間が食べることのできる原料で、添加できる食品添加物、使用できる農薬や薬物などに一定の決まりがあり安全性が格段に上がります。
3つ目がオーガニック(有機)原料です。添加物、薬物などを使用していないもので、安全レベルが最も高いです。

この品質のグレードは添加物の量が全く違います。飼料用は人が食べると悪い影響があるレベルですヒューマングレードは人の食品レベル、もしくは人間用の原材料を使用して作られているものになります。そしてオーガニックは厳しい制限で全く人工添加物や農薬を使っていないものになります。ここがフードメーカーによって大きく違う部分です。そして価格に大きく影響する部分です。

一般的にホームセンターで売っているフードはほぼ飼料用を使っています。それ以上のランクのフードは基本的にホームセンターに売っていません。専門店といわれるペットショップか公式通販などで購入することが最も信用できる購入場所になります。

栄養学に基づいたレシピか確認する

毎日安心して与えることができるドッグフードとはどんなものでしょうか?まず一つ目の基準となるのが「総合栄養食」という表示です。これは法的に決まっている栄養基準を満たしたものになります。栄養的には毎日与えても大丈夫と言うものになります。これ以外には「間食」、「その他の目的食」と言うものに分かれており用途が明確に分かれています。フードを選ぶ際は必ず総合栄養食を選ぶようにしていきます。

総合栄養食って言われてもいっぱいあってわからないですよね。お店で売っている様なフードは企業が作っているため、最低限の栄養素が入っています。そこから一定品質以上になるとしっかりした検査機関で認定を受けて販売します。「米国飼料検査官協会」通称AAFCOという基準があります。アメリカで認められた最低限の基準となります。最低でもAAFCO基準を満たしてしてるものから選ぶように心がけます。あくまで最低限をクリアしているだけですので、ここからは愛犬にはどのドッグフードが良いのかを掘り下げていきます。

 栄養学に基づいて設計しているブランドか。

犬は狼を祖先に持つ動物です。狼は食性が完全に肉食の動物です。その為、たんぱく質を消化する能力は非常に高いのですが、穀類を消化する能力は非常に低いという性質を持っています。基本的に高タンパクの食事、お肉が主原料のフードになっている必要があります。

ドッグフードは見た目からは何が入っているか全くわかりません、そのためパッケージに書いてある商品情報からなにが原料として含まれているか確認していく必要があります。

見方はかんたんです。原材料表の1番、2番にお肉の表示になっているかを見ます。原材料表は必ず多いもの順に書いているのでわかりやすいですね。このタンパク源が穀物の場合は、犬の特性に基づいたレシピになっていない可能性が高いです。まずお肉が主原料のもの探してみましょう。

愛犬の体質・アレルギーに合わせて選ぶ

愛犬のライフステージやアレルギーを考えます。ここでは「避けなければいけない原材料」「入ってると良い原材料」を把握しましょう。チキンアレルギーなら鶏肉や鶏副産物の入っていないフード。小麦アレルギーなら小麦を除外する。シニア犬であれば抗酸化作用のためにリンゴやクランベリーが入っているなどです。現在ワンちゃんに痒みや目ヤニ、涙やけになっている場合は間違いなく原料に合わないものが入っています。原材料を変える、原材料の質を上げることで改善することがほとんどです。

化学合成物質を含む添加物は避ける

犬によっては添加物を継続的に摂取するとアレルギーに似た症状を起こす場合もありますので非常に危険です。 目の周りが赤くなる(涙やけ)、毛艶が悪くなる、体を痒がるなどの症状が現れることがあります。ドッグフードのトレンドとしては人工添加物をできるだけ使用しないことが望ましいとされています。

しかしドックフードを安く維持するために、添加物は多く含まれています。人工的な添加物は主に「保存料」「酸化防止剤」「着色料」が入れられています。

哺乳類は消化や排出がうまくできません。人間の食用では使用量が厳しき制限されていたり、そもそも使用禁止のものがあります。そういったものがあると体内で処理できず様々な悪影響が出ます。代表的な酸化防止剤ではエトキシキン、BHA、BHTなどがあげられます。あなたの与えているドッグフードの原材料表を見て次のものが入ってないか確認しましょう。
エトキシキン

BHA(ブチルヒドロキシアニソール)
BHT(ジブチルヒドロキシトルエン)
赤色3号
赤色40号
赤色102号
赤色105号
青色2号

全ての添加物が悪いわけではありませんが、自然界では摂取することがない添加物の為、犬の体では消化することができず悪影響がでます。そのためドッグフードは化学合成物質が無添加のものを選びます。代わりにビタミンC、ミックストコフェロールなどが品質の維持に使われていると犬にとっても有益なものになります。

【追記】グレインフリーは安全なドッグフードか?

近年ではグレイフリードッグフードやグルテンフリードッグフードが主流になりつつありますが、過度な栄養の偏りが病気の原因になっていることがあります。

2019年に発表された論文では「グレイフリードッグフードを食べていた犬が拡張性心筋疾患になりやすい」という報告が上がっています。

拡張型心筋症とは、心室が広がって心臓のポンプとしての機能が低下し、血液が全身に行き渡らなくなるという病気です。悪化すると、脚・腹部・肺などに体液の貯留が生じ、最悪の場合では死に至ります。

今回発表された論文では「特定原料を食べると拡張型心筋症のリスクが上がる」という正確なメカニズムはまだ解明されていません。ただ調査団体は グレインフリーやエンドウマメ/レンズマメと拡張型心筋症には関連があるとみており臨床調査を続けている状態となります。

参考データ:FDA Investigation into Potential Link between Certain Diets and Canine Dilated Cardiomyopathy | FDA
https://www.fda.gov/animal-veterinary/news-events/fda-investigation-potential-link-between-certain-diets-and-canine-dilated-cardiomyopathy

グレインフリー・グルテンフリーが悪いというわけではなく、犬の食性に合わない多量の穀物や豆類、粗悪な穀物を使わないことが重要になります。注意が必要な穀物は「小麦」「トウモロコシ」になります。この2つは食物アレルギーの原因になりやすく、犬にとっては注意が必要になります。

ただし、玄米、大麦、オーツ麦などの食材は犬にとっても消化しやすく、アレルギーになりづらい物です。

狼を祖先とする犬はお肉の消化は得意ですが、穀物の消化は苦手です。穀物消化に必要なアミラーゼという分解酵素を持っていない事や、腸の長さが草食動物と違うことが原因です。

ドッグフード選びに絶対的な正解はありませんが、自然に近い給餌を行うことで多くのメリットがあります。自然世界では獲物となる草食動物の内蔵も貴重な栄養素となります。犬も間接的に野菜、穀物を摂取するのが自然に近い状態なのです。

ドッグフードの栄養を損なわない製法

室の高い原材料を選んだ後、フードの出来は製造方法で全く違うものに変化します。製造方法はとても重要です。様々良い原料を集めても、製造工程で栄養素が損なわれては意味がありません。しかしドッグフードは製造方法によって同じ原材料でも大きく栄養素が変わります。

ドッグフード(ドライ)製造方法の3分類

  • エクストルーダー製法
  • オーブンベイクド製法
  • エアドライ製法

エクストルーダー製法とは

エクストルーダー製法は高温高圧のチューブに原材料のミンチを流し込み整形します。最も効率的な製造で、さらに高温高圧で殺菌されていきます。しかし高温のため「ビタミン」などの栄養素が壊れる。高温すぎて食物の風味が飛ぶので食いつきが悪い。製造上穀物を多く入れないと固まらない。などの欠点があります。イメージ的にはスナック菓子の製法に近く、穀物が多くなるため栄養素的にも犬にとって摂取しずらいドッグフードになります。そのためエクストルーダーで作ったフードは最後に必ずビタミン添加と酸化防止剤のため油を吹きかけます。これがさらに犬の体に良くないのです。ドッグフード触ってなんか手に油がつくと思ったことないですか?この油が原因です。

オーブンベイクド製法とは

文字通りオーブンで焼きます。イメージ的にはクッキーに近いです。高温で焼き上げますが、エクストルーダーとの違いは栄養素が壊れずらい、食物の風味が残るので食いつきが良いという点です。ここが圧倒的に違います。欠点としては生産性が少し劣るため値段が少し高くなるという点です。しかしフードの仕上がりは全く違います。さらにエクストルーダーのものと違い最後に油を吹きかける工程が存在しません。なので触ってもクッキーのようにサラサラした感触になります。下の写真はメーカーホームページに記載のあるものです。(海外ブランドなので英語表記ですが)

エクストルーダー製法のフードを紙の上においておくと油が染み出します。一方オーブンベイクド製法は油添加を行わないためそういうことがありません。

エアドライ製法

この製法はかなり特殊です。熱を加えず冷風で乾燥させていきます。そう熱を加えないのです。そのため原材料の食物の風味や栄養素を全く損なわずにドッグフードにすることができます。仕上がりも特殊でジャーキーのような仕上がりになります。世界的にもこの製法で作っているのは数少ないのですが、間違いなく最高の製法です。もちろん油なんかふりかけません。

プロ推薦 安全なドッグフード4選

フードメーカーが違うと何が違うのか。どのブランドのフードを買うのがいいのか?企業によって全く質が変わります。

企業やメーカーが「どういった考えで、どういった原料で、どういった製造をしているのか」を把握していると選びやすくなります。

情報通の方は 海外の最新のドッグフード情報 や、一部のブリーダー体験談などで重要な情報を得てドッグフードを購入しています。しかし正確な情報はなかなか出回らないです。
ここでいくつか私がお勧めするフードをランキング形式で紹介していきます。基本的には日本で買えるものを中心に紹介したいと思います。

熊本産の馬肉を使用した「馬肉自然づくり」

なんとメイン商材が馬刺し用の馬肉です。羨ましい。馬肉の特徴は他の肉類と比べ「高タンパク」「低脂肪」「低カロリー」になります。さらにあまり摂取することがないお肉のため「低アレルギー」と考えていいです。過去馬肉でアレルギーというのはあまり聞いたことが無いです。馬肉自体はヨーロッパでは食べる習慣がない肉なので、世界的にも珍しいフードかもしれません。馬肉以外の原料も都道府県レベルで管理されており、高品質な野菜や卵を利用していますね。工場に関しても安全性について認定を受けているので、ネガティブな部分が余り見つかりませんw。こちらは初回限定で安いキャンペーンがあるようなので確認してみてください。

「このこのごはん」は小型犬のためのドックフード

そんな小型犬の悩みに特化して作られたフードが「このこのごはん」。

安心・安全なフードを徹底して追及し、さらには食の細さや、好き嫌いが激しいという小型犬にも配慮し作られています。「このこのごはん」は毛並みや涙やけに配慮し、豊富なタンパク質を含む食材や、老廃物をため込まないよう働きかける食材を厳選して使用しています。

アランズは免疫を付けたい ・お腹が弱い子におすすめドッグフード

消化が良い成犬向けドッグフード「アランズ」をご紹介します。高タンパクなラム肉をメインに、天然成分でビタミン・ミネラルを強化したプレミアムドッグフードとして、本場イギリスでは10年以上の実績があります。

消化がよいドッグフードの中には、完全な穀物不使用(グレインフリー)の商品もありますが、アランズは食物アレルギーの原因になる小麦や大豆を使用しない代わりに、自然給餌(ナチュラルフィーディング)に近い食事ができるよう、玄米・全粒オーツ麦・全粒大麦を配合しています。

ピッコロはシニア犬に最適化されたドックフード

シニアが必要とする栄養素は、成犬と変わってきます。シニア犬におすすめできるフードナノがピッコロです。ペット先進国イギリスで開発されたグレインフリー(穀物不使用)の無添加ドッグフードです。

ドッグフードの広告やCMでは良いイメージを与える宣伝にするため体験者の声をのせています。(フードは法律上「治る」とか「良くなる」という言い方ができないので体験談を載せる方法が多い)そんなにいいこと言うけど実際どんなものが入っているのか。重要な部分はここになります。

一番大切なのは愛犬にあったドッグフードを選ぶことです。個体によって体質に合うドックフードは違います。是非あなたの愛犬に合うドッグフードを探してみてください。

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