国産=日本産は間違い!安全な国産ドッグフードの見極め方

世界中にドッグフードはあります。高品質と言われているドッグフードは多くのブランドはヨーロッパやカナダから輸入しているものです。
日本の信頼できるドッグフードメーカーは少ないです。 日本はペット後進国なのでなかなか力を入れる企業が少ないのも事実です。

しかし日本国内にもしっかりと犬のことを勉強し、犬の事を考えたドッグフードも存在します。数こそ少ないですが、ここではその中でオススメできるブランドをご紹介していきます。

国産表示=安全な商品ではありません

一部のドッグフード紹介サイトでは「国産は外国産よりも安心感がある」というふうに紹介しているサイトが数多くあります。しかしかの考えは正しくありません。

国産ドッグフードは数多く販売されていますが、その殆どが「低品質な原材料」「主原料が穀物」「合成添加物」が多く使用されています。これは原材料表を見れば明らかで、しっかり知識を持っていれば国産=安全とは言えないのは明白です。原材料表を確認してみましょう。

国産は最終加工が日本国内なだけ

日本では「国産」の表示が消費者に安心感を与えるため、企業は可能な限りこの表示を付けたがります。人間の食品はある程度厳しい条件がありますが、ドックフードの場合規制が緩い状況となっています。農林水産省のホームページでは国産表示ができるかは次のように規定されています。

原産国は、ペットフードの製造工程のうち、最終加工工程を完了した国を記載します。

※http://www.maff.go.jp/j/syouan/tikusui/petfood/index.html#liefletより

つまり原材料などは「安い外国産」であっても製造のみが国内工場であれば国産表示が可能なわけです。「原材料が全て外国産で日本で作っている」事がほとんどです。日本の店舗で一般的に販売されているドッグフードはほとんど当てはまります。ここが悲しい現実です。

そのため安易に国産表示のドッグフードを買うのではなく「安全な国産の原材料を使っているか」を確認して購入する必要があります。

ここからはどうやって「安全な国産の原材料を使っているドッグフード」を探すのかを解説していきます。

安全な国産ドッグフードの選び方

まず犬のために作られたドッグフードを探さなければなりません。安全なドッグフードの選び方でもご紹介しています。見ていくポイントは次の点になります。

  • 安全な原材料
  • 犬の食性に合った原材料

これらの項目がしっかり満たされていることが大切です。日本の企業だから信頼できると思わないでください。ペットフード関連の日本企業はほとんど犬のことを勉強しておらず、ドッグフードの質は良くないです。(ジェー○ースタイル、どっ◯わん、などは評価が高くないです。)ですので本当に良質なものを探そうと思うと中小企業や個人事業でやっているレベルまで探す必要があります。

安全な国産原材料を使っているドッグフードか

まずドッグフードを選ぶときには原材料を見比べることが大切です。原材料の品質にはグレードが存在します。安全性や基準から主に3つに分類されます。

1一つ目は飼料用原料で畜産動物用のご飯で効率重視の添加物が入ったものです。人が食べることは禁止されています。

2つ目はヒューマングレードです。人間が食べることのできる原料で、添加できる食品添加物、使用できる農薬や薬物などに一定の決まりがあり安全性が格段に上がります。

3つ目がオーガニック(有機)原料です。添加物、薬物などを使用していないもので、安全レベルが最も高いです。

大きな違いは添加物の含まれる量です。飼料用は人が食べると悪い影響があるレベルです。フードメーカーによって使う原料は大きく違うためこれを知っているかどうかで、愛犬の健康が大きく左右されます。

今回はさらに「国産の原材料」を使っているかどうかも見ていく必要があります。 原材料表は一番多く入っているものから順番に書かれています。そこにはどんな原料が書かれているでしょうか?

原材料表に丁寧な表記をしてあれば「国産鶏肉」などが書いてありますが、あまり一般的な記載方式ではありません。そのためメーカーホームページなどを見て一つづつ確認する必要があります。

ただし原材料自体の原産国は、メーカーに表示の義務がありません。そのため多くの企業は開示をしていません。逆に言えば開示をしている企業は信頼できる企業になります。

犬にあった原材料を使っているドッグフードか

犬は狼を祖先に持つ動物です。その為、動物性たんぱく質を消化する能力は非常に高いのですが、穀類を消化する能力は非常に低いという性質を持っています。基本的にお肉が主原料の高タンパクなドッグフードになっている必要があります。ドッグフードは見た目ではお肉がどれくらい入っているかわかりません。そこで原材料表を見て、主原料がお肉になっているか確認しましょう。

原材料表の1番、2番にお肉の表示になっているかを見ます。原材料表は必ず多いもの順に書いているのでわかりやすいですね。

また合成化合物や保存料などの添加物が含まれているものは、避けて選びます。安全なドッグフードを選ぶには、入っている原料を見てレベルを見極めていきます。

【追記】グレインフリーは犬にとって良いフード?

近年ではグレイフリードッグフードやグルテンフリードッグフードがプレミアムフードとして主流になりつつありますが、過度な栄養の偏りが病気の原因になっていることがあります。

2019年に発表された論文では「グレインフリーやエンドウマメ/レンズマメと拡張型心筋症には関連がある」という報告が上がっています。

拡張型心筋症とは、心室が広がって心臓のポンプとしての機能が低下し、血液が全身に行き渡らなくなるという病気です。悪化すると、脚・腹部・肺などに体液の貯留が生じ、最悪の場合では死に至ります。

今回発表された論文では「特定原料を食べると拡張型心筋症のリスクが上がる」という正確なメカニズムはまだ解明されていませんが、調査団体は臨床調査を続けている状態となります。

参考データ:FDA Investigation into Potential Link between Certain Diets and Canine Dilated Cardiomyopathy | FDA
https://www.fda.gov/animal-veterinary/news-events/fda-investigation-potential-link-between-certain-diets-and-canine-dilated-cardiomyopathy

そのためドッグフードを選ぶにもグレインフリーに飛びつくのではなく、愛犬ごとにドッグフードとの相性を見極めていく必要があります。

国産ドッグフード おすすめ3選

※「無添加」「日本産の原材料」「ヒューマングレード」「お肉メイン」を選んでいます。

Yum Yum Yum!は獣医師と専門店が作る国産フード

生産者が分かっている安心・安全な食材だけを使用することにこだわり、九州や北海道など自然豊かな地で育ったおいしい食材を仕入れて使用しています。人間が食べることのできるヒューマングレード品質で安全性も確保されているドッグフードです。

宮崎県産の国産若鶏を30%以上配合。鶏肉は消化が良く、高タンパク、低脂肪な食材のため、カロリーが気になる愛犬でも安心して食べられます。

「Yum Yum Yum!」は獣医師がしっかりと栄養バランスを考え監修したレシピで作られていおり、おいしい香りは鰹節や昆布などの素材によるもの。旨みの正体はアミノ酸であり、タンパク質です。

熊本産の馬肉を使用した「馬肉自然づくり」

馬刺し専門店がつくる「馬肉ドッグフード」

なんとメイン商材が馬刺し用の馬肉です。羨ましい。馬肉の特徴は他の肉類と比べ「高タンパク」「低脂肪」「低カロリー」になります。さらにあまり摂取することがないお肉のため「低アレルギー」と考えていいです。私も過去に馬肉でアレルギーというのは聞いたことが無いです。馬肉自体はヨーロッパでは食べる習慣がない肉なので、世界的にも珍しいフードかもしれません。馬肉以外の原料も都道府県レベルで管理されており、高品質な野菜や卵を利用していますね。工場に関しても安全性について認定を受けています。こちらは初回限定で安いキャンペーンがあるようなので確認してみてください。

「このこのごはん」は新しい国産ドックフード

そんな小型犬の悩みに特化して作られたフードが「このこのごはん」。

安心・安全なフードを徹底して追及し、さらには食の細さや、好き嫌いが激しいという小型犬にも配慮し作られています。「このこのごはん」は毛並みや涙やけに配慮し、豊富なタンパク質を含む食材や、老廃物をため込まないよう働きかける食材を厳選して使用しています。

新しいドックフードの切り替え方は注意が必要

その他多くの国産フードがありますが、信頼性を重視してこのフードをおすすめしています。ぜひ一度”原料が良く、お肉がメインのドッグフード”の食いつきを試して見てください。ここまで違うのかと感じると思います。
フードを切り替える際の注意ですが、まず必ず「飼い主の手から与えてください」。突然お皿で出されてもワンちゃんは食べ物かどうかもわからないので安心して食べてもらうための工夫です。そして2週間かけてゆっくりと切り替えていきます。これも愛犬の体調管理に繋がる部分です。飼い主として責任を持って行動していきましょう。